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最近、「私,夫からモラハラを受けてるんです。」というご相談、多いです。
モラハラって言葉が浸透してきたのかな。
モラハラ(モラルハラスメント)というのは、家庭内での配偶者からの精神的暴力のことを言います。
ただし、夫婦げんかの際にはお互いにヒートアップして大声を出したり言い過ぎてしまったりするものです。そのくらいではモラハラとは言いません。
パワハラ、マタハラ、アカハラなどと、いろいろなハラスメントがありますが、いずれも狭い人間関係の中で上の者が抵抗できない下の者に一方的な精神的暴力を振るうことを指します。
モラハラも、配偶者を精神的に支配して抵抗できなくして精神的な暴力を振るうケースを指しますが、モラハラの詳しい話はここでは省略。
モラハラ事案を見ていると気になる共通点があります。
・モラハラの加害者は再婚者が多い。
・モラハラの加害者は転職経験があることが多い。
・モラハラの加害者はわりとおしゃれな人が多い。
・モラハラの加害者は実親との関係が悪いことが多い。
これらがモラハラの特徴なのかどうか私にもよく分かりませんが、モラハラのご相談を受けているとよく聞く話です。
なぜなのか考えてみるに、
・モラハラの加害者はたいてい外づらがいいので女性にもてます。従って再婚しやすい。
・モラハラの加害者は自己評価が高いので職場での自分の評価に満足できず,転職を繰り返します。外づらがいいので転職も容易です。
・モラハラの加害者は外での自分の評価を高めるための努力を惜しみません。身だしなみを整えた、わりとおしゃれな人が多いです。
・モラハラの加害者は、自分の親に対しても優位に立とうとする傾向があり、親を支配して自分の言いなりにさせていたり、あるいはそんな子どもに付き合いきれず親との関係が悪くなっていたりします。
モラハラ事案の難しいところは、損得で解決ができないところです。
モラハラの加害者は異常にプライドが高く、とにかくあらゆる点で自分は悪くないと信じており、たとえ自分が損をすることになっても妻の言いなりに離婚に応じて自分のプライドが傷つくようなマネは絶対にできません。
このため調停が長期化したり、裁判にまでもつれ込むことがあります。
また被害者が加害者の支配から抜け出せず、自分の親や、自分が頼んだ弁護士の説得も受け付けなくなっているケースもあります。ここまで深刻な被害の事例は非常に厄介です。
※コンテンツ内で事例をご紹介する場合、作成当時の法律に基づきますので最新の判例と異なる可能性があります
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