婚姻費用の保全を行った事例

夫が生活費を入れてくれないまま別居してしまったため,頼る親族もない妻が生活保護の申請を行ったものの,調査に時間がかかり,その間の生活費に困って当事務所へ依頼されました。

夫は別居後もそれまでと同じ勤務先に勤めていることが分かりましたので,急きょ婚姻費用の審判の申立と,審判前の保全処分の申立を行ったところ,裁判所からの呼び出しに対し夫が裁判所に出頭し,裁判所からの強い指導でとりあえず現金で婚姻費用の一部が支払われ,今後の婚姻費用の額と支払方法については和解が成立しました。

なお,その後改めて離婚調停の申し立てを行い,離婚が成立しています。

コメント

審判前の保全処分とは,婚姻費用を命じる審判がなされる前に,仮に婚姻費用を支払ってもらうという手続ですが,あくまで仮の処分ですので,よほど緊急性がない限りは認められません。

本件では幼児が2人あり,手持ち金が数千円しかなく,また妻側には頼れる親族も友人もいないという非常に差し迫った状況で,到底調停手続を経る時間がありませんでした。

一方婚姻費用の支払義務があることは夫の収入資料と別居の事実からほぼ明らかであったため,保全処分を求めたのですが,裁判所は保全処分を行うことを回避し,夫を裁判所に出頭させて,説得により支払いを行わせました。

妻としては婚姻費用が支払われれば問題ありませんので,審判の申立を調停へ回付した上で,婚姻費用の調停を即時に成立させました。

2014/06/06

※コンテンツ内で事例をご紹介する場合、作成当時の法律に基づきますので最新の判例と異なる可能性があります

夫の子どもに対する暴言・暴力、夫の不貞を原因として離婚した事例(一宮市)

夫の子どもに対する暴言・暴力、夫の不貞を原因として離婚した事例(一宮市)

夫による子どもに対する暴力、妻に自活能力がなく長年我慢夫が子どもに対し、些細なことで怒鳴る、顔を殴る、足蹴りにするなどの暴力があったものの、妻に自活能力がなく長年我慢し、夫の不貞発覚を機として妻から離…

妻の実家の敷地内に夫名義の自宅がある事例(江南市)

妻の実家の敷地内に夫名義の自宅がある事例(江南市)

夫からの離婚請求に対し、自宅の名義を妻に移転 夫からの離婚請求に対し、自宅の名義を妻に移転する代わりにこれに応じた事例です。   養育費に代えて夫が住宅ローンを払い続け、自宅を妻に財産分与。…

婚姻期間1年で夫の不貞を理由に離婚した事例(犬山市)

婚姻期間1年で夫の不貞を理由に離婚した事例(犬山市)

結婚直後に夫の不貞が発覚 結婚直後に夫の不貞が発覚したことから、妻から依頼を受け離婚調停を行った事例です。   慰謝料を350万とし、離婚調停が成立しました。   妻の精神的負担が…

不貞を行った夫との離婚に応じることと引き換えに多額の慰謝料が支払われた事例(一宮市)

不貞を行った夫との離婚に応じることと引き換えに多額の慰謝料が支払われた事例(一宮市)

調査会社により別居後に夫が不貞を行っていたことが判明 別居後に夫が不貞を行っていたことを理由に妻側が離婚を拒否したため、夫側の代理人として離婚訴訟を行った事例です。   妻が離婚に応じる代わ…

別居後の不貞を理由に離婚が認められなかった事例(一宮市)

別居後の不貞を理由に離婚が認められなかった事例(一宮市)

概要別居後に夫が不貞を行っていたことを理由に妻側が離婚を拒否したため、夫側の代理人として離婚訴訟を行った事例   妻に自宅を財産分与することと引き換えに和解離婚が成立しました。  …

不貞の慰謝料請求を受け協議で解決した事例(岐阜市)

不貞の慰謝料請求を受け協議で解決した事例(岐阜市)

不貞相手の妻から慰謝料請求を受け、協議により解決   和解金を50万円とすることで協議により解決   受任当初から相手方に対する精神的な慰謝に努め、相手方も最終的には謝罪を受け入れ…

調停で離婚が成立した事例(一宮市)

調停で離婚が成立した事例(一宮市)

子どもが生まれてからも、家事・育児への協力が全くなかった 子どもが生まれてからも夫が生活スタイルを変えず、家事・育児への協力が全くなかったことから、妻の夫に対する愛情が冷めてしまい、離婚を決意した事例…

不貞相手から慰謝料を回収した事例(一宮市)

不貞相手から慰謝料を回収した事例(一宮市)

夫が不貞の末、妻に対し離婚を要求 夫が不貞の末、妻に対し離婚を要求したことから、不貞相手に対して慰謝料請求訴訟を提起しました。   不貞相手と今後一切接触しないことを条件に80万円で和解が成…

離婚した元夫の不貞相手から慰謝料を回収した事例(あま市)

離婚した元夫の不貞相手から慰謝料を回収した事例(あま市)

離婚した元夫が婚姻中に不貞していたことが判明 離婚した元夫が婚姻中に不貞していたことが判明したことから、不貞相手に慰謝料を請求しました。   和解金として200万円を受け取り解決 不貞相手に…

交際相手の妻から慰謝料請求を受けた事例

交際相手の妻から慰謝料請求を受けた事例

  交際相手が独身であると偽っていたため既婚であることを知らずに交際していた   金銭の支払いはしないことで和解が成立   独身であると信じたことに過失がない事実関係を明…

|1/1|

ライン予約

ライン
予約

一人で悩む前にお気軽にお問い合わせください

事務所ロゴ

弁護士法人アストラル

(旧アストラル総合法律事務所)

〒491-0858 
愛知県一宮市栄1-8-12 一宮栄ビル4F
TEL:0586-71-4545

Copyright © 弁護士法人アストラル All Rights Reserved.