夫が不貞を認めず裁判で争った事例
妻が夫の不貞の証拠となるメールのやり取りを突きつけたところ,夫がその場で携帯電話を壊してしまい,その後夫は不貞の事実を全面的に否定して争った事例です。
当事務所より,夫と不貞相手の女性に対し慰謝料請求訴訟を提起しましたが,裁判でも両者は不貞の事実を認めなかったため,当事者全員を尋問する手続を行いました。
妻の供述内容が真に迫っており,矛盾がないのに対し,夫の供述はそれまでに裁判に提出されていた書類の内容と矛盾していたり,不自然な内容に終始したため,裁判所は不貞の事実を認定し,妻の請求を全面的に認めました。
この結果は夫の職場にも知られ,夫はその後退職を余儀なくされました。当初から責任を認めていればこのような不利益を受けることもなかったのに,自業自得とはいえ残念な結果でした。
コメント
不貞の証拠としては,メール,写真,録音テープなどの証拠が一般的ですが,本件ではそれらの直接的な証拠が何もありませんでした。
ただ,夫が「自分がすべて悪い」と認める会話が残されていたこと,妻が証拠を発見した当時の様子を詳細に記録し,迫真性のある説明を法廷で行ったことが結果に結びつきました。
このように,確実な証拠がない場合でも,事実の蓋然性が認められれば主張が認められる場合があります。
裁判離婚の最新記事
解決事例の最新記事
- 夫の子どもに対する暴言・暴力、夫の不貞を原因として離婚した事例(一宮市)
- 離婚協議書を公正証書で作成した事例(江南市)
- 婚姻期間1年で夫の不貞を理由に離婚した事例(犬山市)
- 面会交流調停の成立に長期間を要した事例(犬山市)
- 不貞を行った夫との離婚に応じることと引き換えに多額の慰謝料が支払われた事例(一宮市)
- 別居後の不貞を理由に離婚が認められなかった事例(一宮市)
- 不貞の慰謝料請求を受け協議で解決した事例(岐阜市)
- 調停で離婚が成立した事例(一宮市)
- 不貞相手から慰謝料を回収した事例(一宮市)
- 離婚した元夫の不貞相手から慰謝料を回収した事例(あま市)
- 妻を住宅ローンの保証人から外した上で離婚を成立させた事例
- 夫から行方不明の妻と離婚したいというご依頼を受けた事例
- 離婚について調停が成立せず婚姻費用についてのみ調停が成立した事例
- 医師である夫からのモラルハラスメントの事例
- 夫の破産を機に自宅不動産を妻に財産分与するという離婚が成立した例
- 夫がうつ病を理由に実家に帰ってしまった事例
- 今後不貞をしないことを夫に約束させた事例
- 夫の薬物使用が原因で離婚に至った事例
- 夫の酒乱を理由に離婚を請求した事例
- 夫の子どもに対する暴力を理由とする離婚請求の事例
- 婚姻費用の額について激しく争われた事例
- 住宅ローンと引き換えに自宅不動産の共有持分を財産分与された事例
- 財産分与として自宅不動産の名義を妻に変更した事例
- 離婚調停後に再度財産分与の調停を行った事例
- 外国人女性の妻から日本人の夫に離婚を請求した事例
- モラルハラスメントが疑われた事例
- 夫の子どもに対する虐待を理由に離婚を請求した事例
- 未払いの婚姻費用の支払を条件に婚姻関係を継続した事例
- 婚姻費用の保全を行った事例
- 夫が遠距離に居住していたため管轄の合意をした事例
- 夫が行方不明のため裁判離婚した事例
- 夫の不貞を理由に離婚を求めた事例
- 外国人女性と日本人男性の離婚の事例
- 高齢の夫婦の離婚事例
- 長期別居後妻から離婚を請求した事例
- 夫の両親との不和が原因で離婚に至った事例
- 既婚を隠していた交際相手に対し慰謝料を請求した事例
- 夫の不貞相手に対し慰謝料請求を行った事例
- 夫が妻の不貞相手に対し慰謝料請求を行った事例
- 内縁関係にある男女間のDV事例
- 交際相手の妻から慰謝料請求を受けた事例
- 不貞相手に対する慰謝料請求を行った事例
- 不貞の慰謝料請求を受けた事例(夫側)
-
慰謝料/財産分与
-
養育費
-
慰謝料
-
慰謝料
-
慰謝料
-
協議離婚
-
慰謝料