前妻との離婚後,不貞相手の女性と婚姻した夫が,後妻からの虐待を理由に離婚を請求した事例です。
夫は後妻から食事を与えてもらえない,親族と連絡を取らせない,体が不自由なのに風呂などに介添えをしてもらえないなどの虐待を受けていましたが,裏付けとなる証拠がなく,妻が離婚を強硬に拒否したため調停は不調となり,訴訟を起こしました。
訴訟においても妻は離婚を拒否していましたが,夫には財産分与できるような資力は全くないこと,夫婦双方とも非常に高齢(80歳代)であること,虐待の事実について証拠はないものの,妻が夫の年金を担保に無断で借り入れを行うなど非常識な行動があることなどから,離婚が認められました。
高齢の夫婦の離婚の場合,離婚を希望しない配偶者が離婚後に経済的に困窮しないかが重要な問題になりますが,本件の場合,夫には全く資力がなく,また年金は妻が無断で年金を担保に借り入れをしてしまっていたため,年金も少額しか受給できない状態でしたので,むしろ妻の方が経済的に余裕のある状態でした。
このような事実も離婚が認められやすい要素であったと考えられます。
2014/06/06
※コンテンツ内で事例をご紹介する場合、作成当時の法律に基づきますので最新の判例と異なる可能性があります
概要 夫が子どもに対し、些細なことで怒鳴る、顔を殴る、足蹴りにするなどの暴力があったものの、妻に自活能力がなく長年我慢し、夫の不貞発覚を機として妻から離婚を請求した事例です。 結果 …
概要 夫からの離婚請求に対し、自宅の名義を妻に移転する代わりにこれに応じた事例です。 結果 養育費に代えて夫が住宅ローンを払い続け、離婚と同時に自宅を妻に財産分与するとの内容の公正証…
概要 結婚直後に夫の不貞が発覚したことから、妻から依頼を受け離婚調停を行った事例です。 結果 慰謝料を350万円とし、離婚調停が成立しました。 ポイント・所感 本件で…
概要 夫が子どもとの面会方法にこだわり、極めて詳細な面会方法が定められた事例です。 結果 妻が離婚に応じる代わりに、720万円の慰謝料が支払われました。 ポイント・所感…
概要 別居後に夫が不貞を行っていたことを理由に妻側が離婚を拒否したため、夫側の代理人として離婚訴訟を行った事例です。 結果 妻が離婚に応じる代わりに、720万円の慰謝料が支払われまし…
概要 別居後に夫が不貞を行っていたことを理由に妻側が離婚を拒否したため、夫側の代理人として離婚訴訟を行った事例です。 結果 妻に自宅を財産分与することと引き換えに和解離婚が成立しまし…
概要 不貞相手の妻から慰謝料請求を受け、和解金を50万円とすることで協議により解決した事例です。 ポイント・所感 本件は不貞相手との間に子どもが産まれていることから不貞の事実が明らか…
概要 子どもが生まれてからも夫が生活スタイルを変えず、家事・育児への協力が全くなかったことから、妻の夫に対する愛情が冷めてしまい、離婚を決意した事例です。 結果 妻からの依頼で夫に離…
概要 夫が不貞の末、妻に対し離婚を要求したことから、不貞相手に対して慰謝料請求訴訟を提起しました。 結果 不貞相手に対しては300万円を要求しましたが、不貞相手と夫が別れ、今後一切接…
概要 離婚した元夫が婚姻中に不貞していたことが判明したことから、不貞相手に慰謝料を請求しました。 結果 不貞相手に代理人弁護士がつきましたが、交渉の結果、和解金として200万円を支払…
|1/0|
ライン
予約
Copyright © 弁護士法人アストラル All Rights Reserved.